プロテインで身長が伸びない？

プロテインを飲むと筋肉が付いて身長が伸びなくなってしまうから、子どものうちは飲まない方がいい…そんな話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは噂にすぎません。そもそも、プロテインを飲むだけで筋肉が付く訳ではありません。
また、プロテインを飲むだけで身長が伸びるというのもウソです。成長期にプロテインなどのサプリを摂取しても、それが直接身長を伸ばすことにもなりませんし、筋肉ムキムキのボディービルダーのような体格にもなりません。
というのも、中高生などの成長期は、身長が伸びることを優先して体内へと栄養が配られます。逆に考えると、身長が伸びている間は筋肉はつきにくい状態といえます。ボディービルダーのような素晴らしい筋肉は、成人が計画的にトレーニングをした結果です。筋肉はトレーニングにより破壊された筋組織にプロテインが吸収されて筋肉になるため、ただ飲むだけで筋肉がつくということはありません。

ではなぜ誤解が生まれたのでしょうか？成長期の子どもは、大人並みにたんぱく質を必要とします。食事だけでは補いきれないたんぱく質をプロテインで補給することはとても有効です。ただ、この時期に過度なトレーニングを行うと、筋肉の修復にたんぱく質が使われてしまいます。間違った過度のトレーニングをしなければ、身長を伸ばすための栄養として分配されるのです。また、プロテインはたんぱく質が主原料となり食品の分類なので、副作用などはありません。筋肉量や体格に応じて、適切な量のプロテインを摂取するようにしましょう。