成長期は予測できる？

成長期を予測する方法の一つとして、「骨年齢査定法」があります。この骨年齢査定法とは、左手のレントゲン撮影をすることによって、今の骨形成の状態から成長期を予測する方法です。もとは医療の現場において、何らかの病気によって体が成長しない方や身体の成熟度がなかなか上がらない場合に、この方法が用いられてきました。実際の骨の成熟度を確かめるためにレントゲンを撮影し、今までの日本人のデータの集積から骨年齢を診断します。過去の日本人の平均データから診断をするので、成長速度の特殊なパターンについては推測することが難しくなります。また、レントゲン機器のある病院での診療となりますので手間がかかることや少なからず被ばくのリスクがあるということがデメリットです。

これに対して本人の身長や座高、脚の長さの変化などから成長期を予測する方法があります。成長期は、手や足の指先などの末端から骨の成長が始まり、腕・足・背骨へと移行します。成長のピーク前には脚を中心とした下半身、ピーク後に背骨が最も伸びます。この方法であれば、スコアを取るだけなので簡単に行えるメリットがあります。ただ、成長のピークを判断するためには最低でも3回は継続してスコアを取らないといけません。

他にも、父親と母親の身長から子どもの身長を予測する「ターゲットハイト」という方法があります。これは最終身長を予測することが主な目的となりますが、最終身長から逆算することで骨年齢や生物学的な年齢を計算することができる方法です。